【ワーキングホリデーとは】わかりやすく簡単に言うと?メリットとデメリットも徹底解説

ワーキングホリデーとは何かや、メリットとデメリット

ワーキングホリデーについて分かりやすく知りたい。メリットとデメリットは何かな

海外で働きながら生活できる特別な制度が、ワーキングホリデー

ただ、ワーキングホリデーの対象国や滞在できる期間など、基本的なことを知っておくべきです。

さらに、利用しようか迷っている人は、ワーキングホリデーのメリットとデメリットを比較してみましょう。

そこで、このコラムではワーキングホリデーとは分かりやすく簡単に言うと何かや、メリットとデメリットもあわせて解説します。

このコラムの著者
みつき

海外移住FP

プロフィール

元ニュージーランド在住者の海外移住FPみつきです。

このブログでは、「海外で、暮らす、楽しむ。」をテーマに海外移住の行政手続き国内準備海外生活hack一時帰国hackをお伝えしています。プロフィールの詳細はコチラへ。

目次

ワーキングホリデーとは簡単に言うと?

ワーキングホリデーとは、海外で一定の期間を働いたり学んだりできる特別なビザ制度です。

ワーキングホリデービザには年齢制限があり、基本的に18〜30歳の人(31歳の誕生日までに渡航)が申請することができます。

さらに、すべての国で実施されているわけではなく、日本と協定が結ばれている国のみ。

外務省のHPをみるとワーホリの対象国は2022年現在で26カ国になっています。意外と多いですね。

このワーキングホリデービザは、現地の国では申請できないことがほとんどで、基本的に日本かワーホリ滞在中の国から申請することになります。

では、対象国や滞在期間はどのようになっているのでしょうか。次にお伝えします。

ワーキングホリデーの対象国や滞在期間

ワーキングホリデーの基本情報をまとめてみました。

ワーキングホリデーの対象国

滞在国滞在期間応募年齢年間発給数開始年
オーストラリア1年 注118歳以上30歳以下制限なし1980
ニュージーランド1年 注218歳以上30歳以下制限なし1985
カナダ1年18歳以上30歳以下65001986
韓国1年18歳以上30歳以下100001999
フランス1年18歳以上29歳以下15002000
ドイツ1年18歳以上30歳以下  制限なし2001
イギリス2年18歳以上30歳以下  15002001
デンマーク1年18歳以上30歳以下  制限なし2007
アイルランド1年18歳以上30歳以下  8002007
台湾1年18歳以上30歳以下  100002009
香港1年18歳以上30歳以下  15002010
ノルウェー1年18歳以上30歳以下  制限なし2013
ポルトガル1年18歳以上30歳以下  制限なし2015
ポーランド1年18歳以上30歳以下  5002015
スロバキア1年18歳以上30歳以下  4002016
スペイン1年18歳以上30歳以下  5002017
ハンガリー1年18歳以上30歳以下  2002017
オーストリア1年18歳以上30歳以下  2002017
アルゼンチン1年18歳以上30歳以下  2002017
チリ1年18歳以上30歳以下  2002018
チェコ1年18歳以上30歳以下  4002018
アイスランド1年18歳以上26歳以下  302018
リトアニア1年18歳以上30歳以下  1002019
スウェーデン1年18歳以上30歳以下  制限なし2020
オランダ1年18歳以上30歳以下  2002020
エストニア1年18歳以上30歳以下  制限なし2020
フィンランド1年18歳以上30歳以下  不明2023
参照:ワーキング・ホリデー制度(外務省)

注1:オーストラリア:1年目に政府指定の地方地域で季節労働に3ヵ月以上従事した人のみ2年目も滞在可。2年目に同労働に6ヵ月以上従事した人は3年まで延長可

注2:1年目に政府指定の地方地域で季節労働に3ヵ月以上従事した人のみ3ヵ月延長可

ワーキングホリデーの対象年齢

ワーキングホリデーの対象年齢は上記の表のとおり、大体が18歳以上30歳以下となっていますが、アイスランドの26歳以下、フランスの29歳以下など国もありますので、ギリホリの人は注意が必要です。

ギリホリとは、年齢制限ぎりぎりでワーホリに行くことです。

またギリホリの人が気をつけなくてはいけない点は、31歳の誕生日までに入国しなくてはいけない、という点です。

ワーキングホリデーの期間

イギリスが2年、オーストラリアが条件を満たせば最長で3年となっていますが、大体の国は1年となっております。

ただ、例えばニュージーランドでワーホリをした後、帰国してオーストラリアでまたワーホリをするといったことは可能です。

私の周りでは、ニュージーランド・オーストラリア・カナダと3カ国を制覇した強者もいます。

ワーキングホリデーの職種

ワーキングホリデーの職種は、その国の言葉を話せるかどうかによって、だいぶ違ってきてしまいます。

現地語が全く話せない場合は、日本食レストランでの皿洗いやキッチンハンドなどに従事することになるでしょう。

語学が初級の人は、オーペアや農園などの仕事に応募できると思います。特に季節労働として、農園の仕事(ファームジョブ)はかなり需要が多いです。

中級程度話せると、だいぶ仕事の幅が広がります。カフェでのバリスタや、ウェイトレス、お土産物屋などで仕事が得られる可能性が高いです。

上級になると、通訳・翻訳などをはじめとして、色んな職種に応募できるでしょう。Webデザイナー、IT技術者、SE、美容師さん、なども基本的に日常で使う言語力が必要になりますね。

ワーキングホリデーの費用

ワーキングホリデーの費用は、渡航先や目的などによって異なりますが、ビザの申請料や渡航費などを含めて、半年間の滞在で100万円が一般的です。

とりあえず、ニュージーランドのオークランドで、最初に3ヶ月ほど語学学校に通うという試算をだしてみます。2022年8月現在、レートは1ドル85円とします。

出発前の費用(航空券代・ビザ申請料・保険料など)約40万円
半年の生活費約50万円
何かあったときの予備費約10万円
総費用約100万円

ただ、すぐに現地で仕事が見つかれば現地の生活費を抑えることがもできますし、最初の2~3ヶ月を語学学校に通うなら逆に費用が必要になります。

もしワーホリに行くための初期費用が用意できないのであれば、下記のコラムで紹介しているリゾートバイトで資金を貯めるのも方法もあります。

では、ワーキングホリデーに行くべきかどうかメリットとデメリットをまとめてみました。

ワーキングホリデーのメリットとデメリット

メリットとデメリット

ワーキングホリデーのメリットとデメリットをまとめてみました。

メリットデメリット
就労ビザが簡単に取得できる
働く会社に一般的に制限がない
ワーホリ同士の交流が持ちやすい
ワーキングホリデーにお金がかかる
原則1年しか現地に滞在ができない
帰国後に再就職ができる分からない

ワーキングホリデーのメリット

メリット
就労ビザが簡単に取得できる
働く会社に一般的に制限がない
ワーホリ同士の交流が持ちやすい

就労ビザが簡単に取得できる

ワーホリ以外で労働ビザを取得するには時間やスキルがかかるの難しいですが、ワーホリなら簡単に取得できます。このメリットを活かさない手はありません。

働く会社に一般的に制限がない

一般的に労働ビザは企業が申請するものなので、その企業でしか通常は働くことができません。その点、国よって違いますが、基本的にどの会社でも働くことができます。意外とコレ重要です。

ワーホリ同士の交流が持ちやすい

ワーホリが働く職場は、日本だけでなく同じように各国からワーホリで来た人が働く職場になります。ワーホリ同士の交流や恋愛になることも

ワーキングホリデーのデメリット

デメリット
ワーキングホリデーにお金がかかる
原則1年しか現地に滞在ができない
帰国後に再就職ができる分からない

ワーキングホリデーにお金がかかる

いざワーキングホリデーに行こうと思っても、渡航費用以外にも残高証明などでお金がかかるのも事実。

そのような場合は、短期間で稼げるリゾートバイトを検討するのも方法のひとつ。ワーホリ前にリゾートバイトで働く人も多いですよね。

原則1年しか現地に滞在ができない

原則1年しか有効期限がありません。但し、イギリスなら2年、ニュージーランドやオーストラリアなどでセカンドビザとして3ヶ月や6ヶ月の滞在ができることも。

帰国後に再就職ができる分からない

多くの場合は無職の状態で渡航にしてくるので、帰国後に就職や再就職ができるかは本人しだいです。

帰国後のことも考慮してワーホリをするかどうかを決めましょう。なかにはワーホリで人生が終わるという意見も。下記のコラムで詳しく紹介しています。

ワーキングホリデーのよくある質問

Q&A

ワーキングホリデーの海外送金はどうする?

ワーキングホリデーに行かれるなら、海外送金のワイズ(Wise)が便利です。渡航中の急な資金や帰国後の日本への両替にもお得で送金できます。

ワーキングホリデーは40代でも使える?

原則31歳の誕生日までなので、40代では行くことができません。海外で働くには一般的にワークビザの取得が必要になります。

大学を休学しても行くべきですか?

ワーホリは大学生の時でも利用できますが、資金の問題や就職の難しさは社会人と比べて厳しい場合があります。

ただし、休学するとギャップイヤーとなるので、就職の際は新卒扱いになるメリットがあります。

大学生でワーホリはやめた方がいいというわけではないですが、各国1回しか利用できないので上手に活用しましょう。

ワーホリに必要な英語力はどのくらい?

TOEICで400点ぐらいからとお伝えしてます。英検なら準二級、高校レベルですね。ただ、ワーホリに英語力があることに越したことはありません。

ワーホリにエージェントは必要?

初めて海外生活をするなら、留学エージェントなどを通してワーホリをすることも検討してみましょう。ただ、評判の悪い留学エージェントもいるので気を付けましょう。詳しくは下記のコラムで紹介しています。

ワーホリのメリットとデメリットまとめ

今回のコラムでは「【ワーキングホリデーとは】わかりやすく簡単に言うと?メリットとデメリットも徹底解説」を紹介しました。

結論として、ワーキングホリデーとは分かりやすく簡単に言うと、海外で働きながら生活ができる特別な制度。

その特徴は、一般的に海外で働くにはジョブオファーが必要なワークビザが必要ですが、ワーホリビザなら特に制限はありません。

ただ、ワーキングホリデーは対象国や滞在期間、年齢制限もあるので、チャンスを逃さないように基本的な情報を知っておきましょう。

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