一時帰国で入国スタンプをもらい忘れに注意する理由を知りたい人向け。
海外に在住している人のなかには、日本への一時帰国を楽しみにされている方もいるでしょう。
日本の空港に到着すると入国審査を受けて、晴れて入国という扱いになりますよね。最近は自動化ゲートなので、検査前に長蛇の列になることも少なくなりました。
ただ、一時帰国に浮かれていると入国の際に「入国スタンプをもらい忘れてしまう失敗をするかも」しれません。
では、なぜ失敗と言えるのでしょうか?
そこで、今回は「一時帰国でパスポートの入国スタンプが必要な理由」をご紹介します。
タップできる目次
パスポートの入国スタンプが必要な理由
パスポートの入国審査で入国スタンプがなければ、原則として日本での買い物が免税で出来ません。
日本で生活していて少額の買い物ならあまり気にならないかもしれませんが、一時帰国では日頃買えない物を大量に買うことがあるので、免税になるかどうかは大きく違ってきます。
しかも、大型スーパーや百貨店などでは一括して免税扱いになることもあるので、色々な専門店で購入した時もお得です。
空港で入国スタンプのもらい方
最近は自動化ゲートになっていることが多いので、特にパスポートを担当官に渡すことがありません。
そのため、自動で簡単に入国することができるので、長時間も並ぶことが少なくなっています。
しかし、自動化ゲートを抜けた後に担当官がいるボックスがあるので、そこに自分で行ってパスポートに入国スタンプを押してもらうことになります。
入国スタンプが不要な人もいるので、特にボックスに誘導されるわけではありません。
入国スタンプをもらい忘れたらどうなる?
実は、入国審査を過ぎてしまうと、戻って入国スタンプをもらうことができません。
(注1)スタンプ(証印)について
パスポートにはスタンプ(証印)されません。
スタンプ(証印)を希望される方は,自動化ゲートの通過後,出国手続時には航空機への搭乗前,帰国(上陸審査)手続時には税関検査前までに,各審査場事務室の職員にお申し付けください。
上記の時点以後は,パスポートへのスタンプ(証印)の申出を受け付けることはできませんので,ご注意ください。
出典:法務省サイト
万が一、入国スタンプが必要になった場合は、入国管理局に書類を提出して、数週間も待てば出入(帰)国記録を発行することができます。
ただ、一時帰国の短期間なので、そこまで日数の余裕があるかどうかは分かりません。
出入(帰)国記録の取り寄せるための条件
入国スタンプはもらえないですが、理由によっては出入(帰)国記録を取り寄せることができます。
出入(帰)国の証明を緊急に必要とする次の事情がある場合には、出帰国手続を行った地方出入国在留管理官署にお問い合わせください。
・ 海外渡航中の運転免許証の有効期限経過による再取得の手続
・ 海外から帰国した場合における転入届に係る手続
・ 年金保険に関する合算対象期間(免除期間)の証明手続
・ 非居住者の免税手続
・ 外国査証の申請手続
出典:法務省リンク
ただし、取り寄せるにも時間がかかるので短期間の滞在では間に合わない可能性もあります。
入国スタンプが日本で免税の買い物に必須
日本で免税で買い物をするためには、お店でパスポート(又は各種上陸許可書)の提示は必要です。
店員さんもパスポートの中身を確認して免税扱いにすることが決まっています。
そのため、免税で買い物をする際にはパスポートを持って行くことを忘れないようにしましょう。
免税扱いになる対象者
日本で買い物をした時に免税扱いになるのは、下記が対象者です。
- 外国にある事務所に勤務する目的で出国し外国に滞在する人
- 日本国籍で外国に2年以上滞在するに至った人
- 事務連絡や休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満の人
ここで日本人の海外居住者は「日本国籍で外国に2年以上滞在するに至った人」に該当します。
2年以上外国に滞在する目的で出国し、外国に滞在する日本人が一時帰国した場合であって、入国後6ヵ月未満であれば非居住者として免税販売が可能です。
海外の居住証明(パスポートに貼付された就労などのビザ)などが確認できると望ましいですが、法令上必須ではありません。
帰国印(直近の帰国印とその直前の出国印)の確認は必須です。そのため、ゲート通過後に帰国印を押してもらう必要があります。
一時帰国でパスポートの入国スタンプが必要な理由まとめ
今回のコラムでは、「【もらい忘れに注意!】一時帰国でパスポートの入国スタンプが必要な理由」をご紹介しました。
日本に一時帰国する際には入国審査の職員さんも入国スタンプの案内をしてくれるわけではないので、これは自分でもらいに行かなければいけません。
入国スタンプをもらい忘れて免税で買うことができないなんてもったいないですよね。必ず入国スタンプをもらいましょう。
