【ヤマト国際宅急便の送り方と送れないもの】EMSと徹底比較

ヤマト国際宅急便

ヤマト国際宅急便の送り方と送れないものを知りたい人向けです。

最近、EMSの送料が高くなっているな。代わりにヤマト国際宅急便を利用したいけど、送り方や送れないものを知りたい

海外に荷物を発送するためにEMS(国際郵便)を利用されている方も多いと思います。

ただ、近年、EMS料金の値上げで荷物の送料が高くなっているので、代わりを探されている方も。

そのような時に利用したいのが、ヤマト国際宅急便です。ただ、EMSと違って送れないものもあるので注意が必要です

そこで、このコラムではEMSと比較してヤマト国際宅急便の送り方と送れないものを紹介します。

なお、すぐにヤマト国際宅急便の送り方を知りたい人ヤマト国際宅急便で送れないものを知りたい人は、こちらから読み飛ばしてくださいね。

このコラムの著者
みつき

海外移住FP

プロフィール

元ニュージーランド在住者の海外移住FPみつきです。

このブログでは、「海外で、暮らす、楽しむ。」をテーマに海外移住の行政手続き国内準備海外生活hack一時帰国hackをお伝えしています。プロフィールの詳細はコチラへ。

目次

ヤマト国際宅急便の送り方【送り状】

ヤマト国際宅急便

ヤマト国際宅急便の送り方の手順は、下記のとおりです。

  1. 送り状の取り寄せ
  2. 伝票への記入
  3. 集荷依頼&中身のチェック
  4. 料金の支払い
  5. 営業所への持ち込みor集荷

1.送り状の取り寄せ

電話かネットから伝票を取り寄せます。 ヤマト国際宅急便の送り状はポスト投函をしてくれるので、必要部数を依頼時に伝えてましょう。

2.伝票への記入

伝票にはインボイスが添付されているので、品物の価格や個数、原産国などを記入します。これらはEMSとほぼ同じですが、1個ずつ重量を書かなくていいのが楽ですね。

ただ、EMSはネットで伝票やインボイスを作成できるのに対して、ヤマト国際宅急便の伝票は手書きが必要です。

インボイスは専用のエクセル表があるので入力することはできますが、少し手間がかかりますね。

3.集荷依頼&中身のチェック

ヤマトの営業所に荷物を持ち込むこともできますが、荷物が重いなら自宅や職場に集荷を依頼してみましょう。集荷時に中身を一つずつ伝票&インボイスと突き合わせしてくれます。

4.料金の支払い

ヤマト国際宅急便の料金は、事前に梱包サイズと重量、配送先で料金がサイト上で分かります。計算の必要はありません。

なお、支払い方法は集荷の場合には、現金か電子マネーのみでクレジットカードは使用できないので注意しましょう。

5.営業所への持ち込みor集荷

荷物を営業所に持ち込むから集荷してもらって、伝票の控え(追跡番号あり)と領収書をもらって終わりです。

重量のある段ボールを送る場合には集荷してもらうほうがおすすめですね。

ヤマト国際宅急便の送り方はEMSとほぼ同じですが、中身のチェックがEMSと比べると細かいのが特徴です。これは良し悪しが。。。ここでやめておきます。

みつき

伝票などの書類の作成はEMSとほとんど同じなので、慣れている人なら問題なく利用できます。

なお、ヤマト国際宅急便で使用する段ボールは特に指定はありません。もちろんヤマトさんの段ボールを購入することもできます。

なお、海外配送に使用したい段ボールは、下記のコラムも参考にしてくださいね。

ヤマト国際宅急便で送れないもの

ヤマト国際宅急便で送れないものは、各国共通として危険物や動植物などはEMSも同じです。但し、国・地域によって制限があるものもあります。

さらに、日本から海外に荷物を送る際に、特に注意すべき品物をお伝えします。

お菓子などの食品

ヤマト国際宅急便では、基本的にお菓子を含めた食品を送ることはできます。アメリカには食品は送れません。

但し、国や地域によっては食品が送れない場合やお菓子の中でも成分によって制限されていることもあります。

医薬品や医薬部外品

ヤマトでは医薬品や医薬部外品については送ることができません。一方、EMSでは、一定の条件(アルコールの有無)などを除けば、送ることができます。

そのため、風邪薬や医薬部外品の化粧品などはヤマトでは送れないので注意が必要です。

食品で送ることができないもの

食品についてはEMSとほぼ同じですが、以下の品物は各国共通して送ることができないので注意しましょう。

  • 肉入りのインスタントヌードル(カップ麺含む)
  • 肉入りのレトルトカレー(カレー粉、パウダー含む)
  • サプリメント、ビタミン剤などの健康食品
  • 生米(レトルトは国・地域による)
  • コーヒー豆(インスタントコ-ヒー含む)
  • 酒類

ヤマト国際宅急便のでの送るお菓子については、生菓子以外で特に制限がありませんが、国や地域によってはピーナッツ類やドライフルーツなどは制限があることも。

さらに詳しいヤマト国際宅急便で送れないものは、ヤマト国際宅急便の公式サイトで確認しておきましょう。

みつき

今までヤマト国際宅急便ではお菓子などの食品は送れないものだと思っていました。。。

ヤマト国際宅急便とEMSで送れる物の違い

重要

ヤマト国際宅急便とEMSで送れる物の違いを比較して、代表的なものをまとめてみました。

但し、国や地域によっては制限されている物もあるので注意しましょう。

スクロールできます
ヤマト国際宅急便EMS
✖(レトルトは可)
お酒〇(アルコール度数24度以下)
カイロ〇(メーカーによる)
インスタントラーメン〇(肉入りは規制あり)
サプリメント
日焼け止め〇(アルコールフリー)〇(アルコール度数24度以下)
信書(手紙)
送れない物公式サイト公式サイト

ヤマト国際宅急便とEMSの違いを比較すると、EMSのほうが送ることができるものの制限が少ないことが分かりました。

特に、ヤマト国際宅急便では送る際に1つ1つ中身を確認することが必要になるため、より厳密にチェックが入りますね。

ヤマト国際宅急便とEMSの料金表

ヤマト国際宅急便とEMSの料金表は、下記のとおりです。

ヤマト国際宅急便の料金表

ヤマト国際宅急便の料金表は下記のとおりです。料金はゾーンによって分類されているので、送りたい国のゾーンを確認しましょう。

スクロールできます
サイズ・重量/ゾーンゾーン1
アジアなど
ゾーン2
オセアニア,インド,アメリカなど
ゾーン3
ヨーロッパ など
ゾーン4
その他
書類パック9501,2001,5001,700
60サイズ・2kgまで2,0502,750 3,2006,300
80サイズ・5kgまで3,4504,6505,35014,400
100サイズ・10kgまで6,4508,85010,15024,700
120サイズ・15Kgまで10,95015,05016,45034,100
140サイズ・20Kgまで14,95020,55023,95043,600
160サイズ・25Kgまで18,95026,05030,45053,000
※料金は変更される可能性があります

ヤマト国際宅急便の段ボールのサイズは、縦・横・高さの合計が60サイズであれば60㎝以内を意味しています。

但し、関税に関わる諸費用として、法人契約(個人でもできる)をすると関税発生の有無にかかわらず後日精算費用として1,500円(税抜)が必要です。

そのため、上記の料金に加えて、1,650円(税込)がかかるので注意しましょう。

EMS料金表

EMS料金表は、下記のとおりです。一部、重量の区切りを省略していますが、500gまたは1Kg刻みで料金が細かく料金が分かれています。

スクロールできます
重量第1地帯
中国・韓国・台湾
第2地帯
第1地帯を除くアジア
第3地帯
オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ
第4地帯
米国(グアム等海外領土含む)
第5地帯
中南米(メキシコを除く)・アフリカ
500gまで1,4501,9003,1503,9003,600
1kgまで2,2003,1504,4005,3005,100
1.5kgまで2,8003,8505,5506,6006,600
2kgまで3,4004,5506,7007,9008,100
3kgまで4,4005,7508,80010,30011,100
4kgまで5,4006,95010,90012,70014,100
5kgまで6,4008,15013,00015,10017,100
10kgまで10,60013,35023,50027,10029,700
15kgまで14,60018,35034,00039,10041,700
20kgまで18,60023,35044,50051,10053,700
25kgまで22,60028,35055,00063,10065,700
30kgまで26,60033,35065,50075,10077,700
※料金は変更される可能性があります。

ヤマト国際宅急便とEMSの違いを比較

ヤマト国際宅急とEMSの料違いは、下記のとおりです。

  • ヤマト国際宅急便とEMSの違い:料金
  • ヤマト国際宅急便とEMSの違い:サイズ
  • ヤマト国際宅急便とEMSの違い:重量

ヤマト国際宅急便とEMSの違い:料金

ヤマト国際宅急便とEMSの違いをアジアに荷物を送る場合(2Kg)で比較してみました。

ヤマト国際宅急便EMS
2,050円+※1650円=3,700円3,400~4,550円
※関税諸費用に関わる後日清算費

ヤマト国際宅急便のほうが料金が安い国や地域があることが分かりました。

さらに、EMS料金の幅は500gor1Kgごとで設定されています。そのため、送る荷物の重量によっては料金の違い少なくなることも。

ヤマト国際宅急便とEMSの違い:サイズ

ヤマト国際宅急便の料金は箱の大きさと重量で決められているので、重量があるけどサイズが小さいものは送りにくいでしょう。

一方、EMSは箱サイズが基本的に胴回り(縦×2・横×2)・高さの合計が300cmまでなので、かなり余裕で送ることができるでしょう。

ヤマト国際宅急便とEMSの違い:重量

ヤマト国際宅急便は上限重量が20Kgまでですが、EMSは30Kgまで送れます。20Kg以上30Kg以下の荷物であればEMSを選びましょう。

では、実際にEMSと比べて料金はどうなのでしょうか。ニュージーランドに荷物を送る料金と比較してみました。

ヤマト国際宅急便とEMSの料金比較

日本からニュージーランドへ荷物を送る場合のヤマト国際宅急便とEMS国際郵便の料金を比較してみました。

スクロールできます
重量ヤマト国際宅急便EMS国際郵便
1kg1,200円
(書類パック・B4以内)
4,400円
(縦+横+高さ=3m以内)
2kg2,750円
(60cm以内)
6,700円
(縦+横+高さ=3m以内)
5kg4,650円
(80cm以内)
13,000円
(縦+横+高さ=3m以内)
10kg8,850円
(100cm以内)
23,500円
(縦+横+高さ=3m以内)
15kg15,050円
(120cm以内)
34,000円
(縦+横+高さ=3m以内)
20kg20,550円
(140cm以内)
44,500円
(縦+横+高さ=3m以内)
25kg26,050円
(160cm以内)
55,000円
(縦+横+高さ=3m以内)
30Kg
65,500円
(縦+横+高さ=3m以内)
公式サイトヤマト国際宅急便日本郵便
※2022年9月時点

重量ごとの料金を比較すると、明らかにヤマト国際宅急便のほうがEMS国際郵便と比べて料金が安いことが分かりました。

なお、重量が2Kgまでであれば小型包装物を検討してみましょう。

ヤマト国際宅急便の追跡とお届け日数

ヤマト国際宅急便のシステムで荷物の追跡ができます。

お届け日数は国や地域にもよりますが、約1週間~2週間です。

実際に日本からニュージーランドに配送を依頼した場合、東京まで2日、さらに東京から現地へ7日、合計9日間で到着しました。

ヤマト国際宅急便の追跡をみてみると、成田→深圳(中国)→チャンギ(シンガポール)→オークランド(ニュージーランド)の順番で届いていますね。

これがEMSだと、空港での荷物保管期間が一般的に長いと言われているので、今までの経験では約2週間はかかります。

今回は実際に1例だけですが、EMSと比べてヤマト国際宅急便の方が早く荷物が届く可能性が高いと言えるでしょう。

もし、早く荷物を届けて欲しいなら、ヤマト国際宅急便を利用してみましょう。ただ、EMSと違って送れないものもあるので、注意が必要です。

最後にヤマト国際宅急便で荷物を送る際には注意するべきポイントもあります。そこで、次にヤマト国際宅急便のメリットとデメリットをお伝えします。

ヤマト国際宅急便のメリットとデメリット

メリットとデメリット

ヤマト国際宅急便のメリットとデメリットをまとめてみました。

メリットデメリット
送料がEMSと比べると安い
自宅や職場に集荷に来てくれる
ドアーツードアで安心できる
追跡あり&補償が20万円まで
集荷時に中身のチェックがある
配送可能な地域が限定される
集荷時の支払いは現金か電子マネー
重量ごとの料金の幅が少ない
戸籍謄本などの信書は送れない医薬品・医薬部外品は送れない
※国・地域により制限は異なる

ヤマト国際宅急便のメリット

メリット
送料がEMSと比べると安い
自宅や職場に集荷に来てくれる
ドアーツードアで安心できる
追跡あり&補償が20万円まで
集荷時に中身のチェックがある

ヤマト国際宅急便のメリットは料金以外にも、配送の点でも大きなメリットがあります。

EMSでの海外配送の場合は国際交換局から発送されると運輸会社などの倉庫に移動し、順番を待って日本の空港からニュージーランドに送られます。

そして、倉庫に移動され順番に税関に行って現地の郵便に渡されます。そのため、その手順に時間がかかる上、乱雑に扱われることも多く、破損や紛失などのトラブルもよく聞きます。

一方、ヤマト国際宅急便の場合は、日本から出た後は国際宅配サービス大手のUPSが引き続いて配送するので、手間や他の会社を経由しないだけ安心しやすいといえます。

もちろん、破損や紛失などがないわけではないですが、EMSよりは理屈から言って安心はできますし、配送期間もEMSよりは短くなる可能性が高いといえます。

ヤマト国際宅急便のデメリット

デメリット
配送可能な地域が限定される
集荷時の支払いは現金か電子マネー
重量ごとの料金の幅が少ない
戸籍謄本などの信書は送れない
医薬品・医薬部外品は送れない

ヤマト国際宅急便のデメリットは、配送できる国・地域が限定されていることです。

例えば、下記の国や地域は個人宛てであれば配送対象外です。

アジア中国・フィリピン・モンゴル・インド
南米アルゼンチン・パラグアイ・ブラジル・ベネズエラ
中近東カタール・サウジアラビア
北米・中米カナダ・メキシコ
ヨーロッパポルトガル・ロシア

さらに、都市によっても配送できる場合と出来ない場合があります

例えば、ニュージーランドでは、オークランド、クィーズタウン、クラストチャーチの都市に限定されています。

つまり、他の都市に荷物を送ることはできないので、そこは全域をカバーしている郵便に頼るしかないのかもしれません。

もし、ヤマト国際宅急便を利用するなら、配送可能な国・都市であるかどうかを検索して確認してみましょう。>>>ヤマト国際宅急便

ヤマト国際宅急便のよくある質問

Q&A

ヤマト国際宅急便のよくある質問をまとてみました。

ヤマト国際宅急便の問い合わせ先は?

国際宅急便の問い合わせ先はヤマト運輸の公式サイトで確認するか、国内からの問い合わせは電話番号は0120-5931-69です。間違い電話にご注意ください。

他に海外に荷物を送る方法は?

EMSを使う場合以外にも、海外転送サービスを利用する方法もあります。詳細は、下記のコラムをご覧ください。

ヤマト国際宅急便で化粧品は送れる?

アルコールフリー、アロエフリーであれば、原則としてヤマト国際宅急便で化粧品を送ることができます。

ただし、インボイスに成分表のコピー(公式サイトや本体の成分表示)を添える必要があります。ちょっと面倒ですね。

ヤマト国際宅急便の送り方まとめ

今回のコラムでは「【ヤマト国際宅急便の送り方と送れないもの】EMSと徹底比較」をご紹介しました。

ヤマト国際宅急便はEMS国際郵便と比べると送料が安く済むことが分かりましたが、配送地域や送れないものの違いあります。

これまでEMSしか利用していなかった、という方はヤマト国際宅急便の利用を検討してみましょう。

詳細は、ヤマト国際宅急便をご覧ください。

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