会社の退職後に移住して住む国はどこがいいか、色々な面から知りたい人向け。
世界各国で販売されているアイルランドの海外移住専門誌「インターナショナル・リビング(International Living)」で毎年発表している「リタイア後に住みたい国」ランキングが発表されました。
海外の雑誌なので日本人の考え方とは異なりますが、理由付きで紹介されていたので参考にしてみましょう。
いったいリタイヤメント後に移住したい国ランキング1位はどこの国でしょうか?
そこで、今回は「【理由つき】リタイヤ後に移住したい国ランキング10選!海外移住の専門誌が紹介」をご紹介します。
リタイヤメント後に住みたい国ランキング10選
結論から。
1位ポルトガル、2位パナマ、3位コスタリカ、4位メキシコ、5位コロンビア、6位エクアドル、7位マレーシア、8位スペイン、9位フランス、10位ベトナムでした。
国の場所がよく分からない人のためにマップとあわせて、リタイヤ後に人気の理由をご紹介します。
ランキングの基準として、24か国に対してVISA(査証)・天候・健康・生活費などの含む10個のカテゴリーでスコアをつけ、総合スコアで順位付けがされています。
Housing、Benefits & Discounts、Visas & Residence、Cost of Living、Fitting in and Entertainment、Healthcare、Development、Climate、Governance、Opportunity 出典:The World’s Best Places to Retire in 2020 |インターナショナル・リビング(International Living)
1位:ポルトガル
ランキング1位のポルトガル。歴史と文化に支えられて、気候が温暖な国で食事やワインが豊富で質が高い生活が送ることができます。治安も世界で3番目に良いとされています。
ポルトガルの特徴は、気候が過ごしやすく、社会福祉が充実しているところ。10カテゴリーを満遍なくスコアを得ていて、2位と僅差ながらトップに立ちました。ただし、リタイヤメントビザは他の国と比べて取得しやすいわけではないようです。
2位:パナマ
山脈によって2つに分けられたアメリカに近い国が、パナマ。パナマは気候が温暖でトロピカルな風土があることでも人気です。通貨もアメリカドルが使え、経済的にも発展しています。
パナマの特徴は、生活費が安くリタイヤメント向けの社会福祉がしっかりしていること。特にPensionado Programは世界でリタイヤメントを考えている人にとってもっとも優れたプログラムとされています。
3位:コスタリカ
コスタリカは、安定した民主主義に支えられた安全な国。軍事に頼らず、教育やヘルスケアなどの高福祉国家で、”セントラルアメリカ中のスイス”とも呼ばれています。最近話題のLGBTの権利を認めています。
コスタリカの特徴は、教育やヘルスケアなどの社会福祉が充実していること。
4位:メキシコ
カリビアンビーチを望む世界遺産の多い国がメキシコ。スペイン語圏においては最も人口の多い国です。国土も広いので地域によって温度差がありますが、雨が比較的少ないので過ごしやすくなっています。
メキシコはの特徴は、60歳以上であれば国からの社会福祉を十分に受け入れられる可能性があります。リタイヤメントビザも年金収入があれば比較的簡単に取ることができるのでは中南米の国々と同じ。
5位:コロンビア
コーヒーの生産国や強豪のサッカーチームがある国としても知られるコロンビア。コロンビアの物価は安く、特に野菜や果物などは非常に安く買うことができます。
首都であるボゴダの交通網は整備されており、たいていのところへは公共の交通機関(主にバス)で行くことができます。
コロンビアの特徴は、リタイヤメントビザが取りやすいこと。一定以上の年金受給者であれば3年間滞在できるビザを得ることができます。
6位:エクアドル
エクアドルは小さな国ですが、温暖な気候だけではなく山々に囲まれているので様々な気候を楽しむことができます。
エクアドルの特徴は、多くの農産物を生産しているので生活費が安いこと。
7位:マレーシア
マレーシアは、英語が公用語ではないものの、多くのマレーシア人が問題なく使えるのもポイントが高い理由。中国の文化も取り入れられ、生活費が安く、医療費もアメリカと比べて明らかに低くなっています。
マレーシアの特徴は、MM2Hと呼ばれる長期滞在ビザで最長10年間滞在できること。MM2Hには長期滞在ビザの中でも魅力的なメリットが多く、特に年齢を重ねても申請・活用しやすいことで知られています。
8位:スペイン
スペインは、ヨーロッパの中でも美しいビーチがある国として知られています。国民性もフレンドリーで陽気なところが人気のポイントです。気候も温暖で、さまざまな野菜やフルーツを生産しています。
スペインの特徴は、西ヨーロッパでもっとも生活費が安いところです。ヨーロッパと聞くと、生活費が高いんじゃないかと思われるかもしれませんが、スペインは農業や水産業も盛んなので食費などを抑えることができます。
9位:フランス
チーズやワインの国としても知られていて、食文化の発祥地ともいえるフランス。フランスと言えば、パリやロンドンなどの高級なイメージがあるかもしれませんが、フランスと言っても大きな国なので、地域によっては田舎のような暮らしができます。
フランスの特徴は、高いレベルの社会福祉があること。アメリカと比べると、支払う医療費の上限が決まっているので安心です。
10位:ベトナム
近代的な部分と伝統的な部分が調和した国が、ベトナム。国民性は豊かでフレンドリーで言語も英語が広く浸透しています。さらに、アジアのなかでも急速に発展している国なので、交通面やヘルスケア面でスコアが高くなっています。
ベトナムの大きな特徴は、生活費が安いので、レジャーなどの他で贅沢をしつつ豊かに暮らすことができること。海外のハブ拠点として様々な国々へ飛行機が飛んでいるので海外旅行や自国への移動に便利です。
リタイヤメント後に住みたい国のポイント
リタイヤメント後に住みたい国の特徴をまとめると以下のとおり。
- 温暖な気候
- 生活費が安い
- リタイヤメントビザが取りやすい
ランキングを見てみると、先進国と言うよりも中南米の国々に集中しています。理由は、特に「リタイヤメントビザが取りやすい」&「公共交通機関の割引サービスなど社会福祉に特典がある」という点です。
そういった国々ではリタイヤメント後の年金生活者を呼び込んで経済を発展させようという意図もあり、優遇措置を取っていることがあります。
例えば、リタイヤメントビザを取得すること、公共機関や光熱費、飛行機のチケットなどの料金が割引されることもあります。
リタイヤメント後に住みたい国ランキング10選まとめ
今回のコラムでは、「【理由つき】リタイヤ後に移住したい国ランキング10選!海外移住の専門誌が紹介」をご紹介しました。
日本では、リタイヤ後はタイやマレーシア、フィリピンなどの国々が日本から近いこともあり人気ですが、海外移住先の候補に中南米も視野に入れると選択肢の幅が広がりますね。