J-SHINE資格を取得しようか考えている人向け。
J-SHINEとは、小学校英語指導者認定資格。2020年から小学校では外国語として英語が正式な教科として導入されています。
そのため、英語を正確に教えることができる専門の先生が必要とされています。
学校によってはネイティブの先生が派遣されていることもありますが、その先生と協力するという役割もあります。
ただ、J-SHINE資格を取得しても求人や給料はどうなのでしょうか?
そこで、今回は「J-SHINE資格は取得するべき?小学校の求人や給与を知っておこう!」をご紹介します。
タップできる目次
J-SHINE資格は日本の小学校で英語を教えるのに必要ない
いきなりですが、日本の小学校で英語を教えるために必要な資格はありません。
多くの求人募集を見てみると「実用英語技能検定 準1級以上」や「TOEIC 730 点以上」などの求人条件が一般的です。この基準であれば必ずしも難しいとは言えないですよね。
そのため、求人に対して応募数が多い場合は、他の応募者と争ったときに英語を教える能力の証明として役立つことが考えられます。
もちろん、他の応募者もJ-SHINE資格を取得している可能性がありますが、資格だけで採用されるわけではないので同条件にはなります。
J-SHINE資格を条件にしている小学校の求人は少ない
では、実際に小学校での求人情報にはJ-SHINE資格が明記されているのでしょうか。では、いくつか求人の例をご紹介していきましょう。
J-SHINE資格が求人情報に記載されている
小学校学習指導要領に基づく外国語科・外国語活動(英語)の指導ができる英語
力(下記※参照)があり、学級担任と一緒に授業を行いながら、カリキュラムの
作成及び授業の運営について助言ができる知識・経験がある方(授業の指導案の
作成支援や教員への助言、教員との打ち合わせ等があるため、日本語に堪能であ
ることが前提となります。)
※ア 実用英語技能検定 準1級以上
イ TOEIC 730 点以上
ウ 上記と同程度の技能を有する方(J-SHINE資格や英語の教員免許等)
出典:特定非営利活動法人 小学校英語指導者認定協議会言語を選択▼
この求人では英語力を証明する証としてJ-SHINE資格を有する者とあるので、資格をアピールすることができますね。
ここでもJ-SHINE資格は必須ではありませんが、「実用英語技能検定 準1級以上」や「TOEIC 730 点以上」を持っている人は残念ながら普通にいます。
そのため、J-SHINE資格があれば相対的に評価すれば有利になります。
時給制で勤務時間が短く雇用期間も決まっている
勤 務 条 件
( 1 ) 勤 務 日 数 週 4 日 以 内 、 令 和 元 年 度 は 9 6 日 以 内
( 原 則 と し て 月 曜 日 か ら 金 曜 日 ま で の う ち )
( 2 ) 勤 務 時 間 1日4 時 間 以 内 ( 授 業 時 間 を 考 慮 )報酬額
1 時 間 に つ き1,200 円
上 記 の ほ か 交 通 費 を 支 給 し ま す 。
出典:特定非営利活動法人 小学校英語指導者認定協議会
上記のように報酬額、つまり給料は時給制です。1,200円が高いか安いかは地方では高いかもしれませんが、東京や大阪では低いと感じる人もいるでしょう。
さらに、雇用期間も決められています。
雇 入 期 間
令 和 元 年 8 月 2 6 日 か ら 令 和 2 年 3 月 3 1 日 ま で原 則 任 期 は 1 年 度 内 で す が 、 勤務 成 績 が 良 好 で 引 き 続 き 勤 務 す る 意
欲 の あ る 方 に つ い て は 、 3 年 度 を 限 度 と し て 任 期 を 更 新 す る こ と が あり ま す 。
原則として任期が1年です。経験を積むのにはいいのかもしれませんが、この求人では3年が限度です。
給料が20万円と高いが賞与(ボーナスなし)がない
別の求人情報を見てみましょう。
(1)勤務日数:原則週5日以内、年間205日勤務(教育委員会で定める)(土曜日・日曜日・祝日・長期休業期間中(一部勤務あり)を除く。)
(2)勤務時間:1日7時間 午前8時30分から午後4時30分まで(休憩1時間含む。)
(3)報 酬 月額:20万円
(4)賞 与:なし
(5)通勤手当:実費相当額支給(限度額 月額 33,000 円)任用期間:2020年9月30日まで
先ほどの時給制よりは固定給でいいですが、賞与(ボーナス)がないのはつらいですね。
これらはあくまでも募集条件の一例ですが、多くの求人では給料が安く、雇用期間が決められていることが多いです。
J-SHINE資格は海外では最短で取得できるのがメリット
実はJ-SHINE資格は、ニュージーランドやカナダなど海外の学校でも取得することができます。
海外のが学校では講義と実習にわかれ、おおよそ5週間から6週間のプログラムになっています。
最大のメリットは、「日本では1年かかるところがJ-SHINE資格を最短で取得できる」と「実習で現地の学校で英語を教える経験ができる」こと。
海外でJ-SHINEを取得する場合の費用は約20~30万円ぐらいかかかます。ただ、ワーキングホリデーで来た人のなかには帰国前に取得してから帰国される人もいますね。
日本でもJ-shineの資格をとることができますが、海外でJ-SHINEをとる場合には、海外のこども達に1~2週間の教育実習があるので、日本で実習するよりも海外での実習経験をアピールできます。
もし、12歳未満に英語を教えるのでTECSOLや大人向けであればTESOLをあわせて資格をとっておくことも検討しておきましょう。海外では同時に資格がとれるコースもあります。
J-SHINE資格者は小学校で働く以外で働くことも検討するべき
小学校で英語講師の補助など以外に民間の英会話学校や自身で英会話スクールを経営し子供を指導することもできます。
小学校での英語教育が必修化され、英会話スクールのニーズが高まるのは予想できるからです。
下記の求人サイトでも「英会話」を条件に加えてインストラクターの求人などが見つかります。
求人情報を見てみると、小学校などの求人条件と比較すると給料も多く、企業として運営されているので安定しているようです。
なので、小学校で働くという夢を見ている人もいますが、現実的に仕事を探すのであれば子ども向けの英会話スクールというのも選択肢のひとつです。
それでも「まだ海外に行かない、費用もかけられないよ」という人には、日本でアルクの小学校英語指導者J-SHINE準認定 資格取得準備コンプリートコースなど講座でJ-shine資格を取得することができます。
\日本でJ-SHINEが取得できる/
✓海外でも受講可
J-SHINE資格をとるべき?まとめ
今回のコラムでは、「【給料は安い】J-SHINE資格は取得するべき?小学校の求人や給与を知っておこう!」をご紹介しました。
日本の小学校で働くためにはJ-SHINE資格は不要です。但し、英語が必修化されているので、そのニーズは高まっているのは確かです。
求人の採用条件にTOEICの点数などが記載されていますが、英語ができるのと英語を教えるの大きな違いがあります。
なので、J-SHINE資格を取得することで自分に自信をつけるだけなく、他の応募者との差別化となります。
資格は取得するのが目的ではなく、その後に有効に経験を利用するものと考えて取得するかどうかを検討しましょう。
