FX(外国為替証拠金取引)を使った外貨両替について知りたい人向け。
海外移住をするともなると、海外旅行をするよりも多額の資金が必要になるので、手数料が安くてお得に両替をしたいですよね。
外貨両替の方法としては、銀行や空港などがありますが、手数料が安くて便利なのがFX(外国為替証拠金取引)を利用した外貨両替。
FXと聞くと投機目的の怖い取引というイメージがあるので(私も当初は同じでした)、怖いから使わないよと思っている人もいると思います。
ただ、FXを利用すると手数料が格安レベルな上に、自分で為替レートを選べるので、外貨両替を考えている人は検討してみてはいかがでしょうか。
そこで、今回は「【手数料が安い?】FXを利用した外貨両替の方法!デメリットや注意点」をご紹介します。
タップできる目次
FXを利用した外貨両替の方法とは
みなさんが思うFXはレバレッジを使って手元の資金を何倍にも運用していく怖い投資というイメージをもっている人もいると思います。
FXは投資目的もありますが、実は外貨両替の方法として「外貨両替(コンバージョン)サービス」があります。
コンバージョンとは両替のこと意味していて、FX会社でもFXの一環として為替を利用したサービスを提供している場合があります。
但し、外貨両替のためだけの新規口座の開設を認めていないFX会社もあり注意が必要です。
外貨両替の方法は、FX会社で口座を開設する⇒日本円を口座に入金する⇒現地の為替レートを確認する⇒為替交換を行う、の流れです。
特に難しいことはないのですが、最初は心配になりますよね。FX会社には具体的な方法を掲載しているところもあるので、確認してみましょう。
外貨両替サービスを取り扱っている会社例:
FXを利用した外貨両替の方法のメリット
FXを利用した害両替のメリットは、以下の2つです。
- 1.手数料が安い
- 2.自分で為替レートを決められる
- 3.外貨としてFX口座に保管できる
1.手数料が安い
FXで外貨両替をするメリットは、なんといっても手数料が安いこと。
例えば、銀行などの外貨両替をする場合には、手数料として1ドルあたり約1~2円程の為替手数料がかかります。そうなると両替する金額によって数千円になることもあります。
実は、FXを利用すると1ドルあたり〇銭が一般的です。円ではなく、銭の単位です。そのため、多額の資金を外貨両替をすると手数料に大きな差が出ます。
2.自分で為替レートを決められる
銀行や金券ショップなどで外貨両替をする場合には、その事業者が両替する時点での為替レートを採用します。
そのため、為替レートが良い悪いなどの判断がしづらく、出国前にあわてて両替すると損をしてしまうことも。
FXを利用して外貨両替をする場合には、自分で為替レートが良いと思った段階で両替して口座に保管することができます。
3.外貨としてFX口座に保管できる
FXを利用して外貨両替をした外貨は、FX口座に保管しておくことができます。
そのため、手元に外貨が必要になった時に、銀行口座へ送金指示を出せばいつでも取り出すことができます。
FX口座から日本の銀行口座へ、そして海外の銀行口座へという流れができれば、手数料を抑えつつ安全に海外送金ができることになります。
FXを利用した外貨両替の方法のデメリット
FXを利用した外貨両替には様々なメリットがありますが、逆にデメリットもあります。
- 1.FX用語を知っておく必要がある
- 2.外貨預金口座を作る必要がある
- 3.外貨出金手数料がかかる
1.FX用語を知っておく必要がある
FXを利用する上では、取引に使われる用語を知っておく必要があります。例えば、「レバレッジ」「現受け」「現渡し」「保証金」など、FXで使われる用語は少し特殊。
ただ、外貨両替をする方法はそれほど複雑ではなく、各FX会社で利用方法が掲載されていることがほとんどです。
まずは、FXを利用する上で用語とその意味を理解しましょう。
2.外貨預金口座を作る必要がある
FXを利用して外貨両替をした後に、外貨を送金する銀行口座が必要になります。一般的にマルチカレンシー口座と呼ばれる外貨が取り扱える口座が必要になります。
そのため、マネーパートナーズが展開しているマネパカードや空港受取(現在、中止中)などの出金先がなければ、外貨を受け取るための専用の口座を開設する必要があります。
現在、銀行口座を持たれている人は外貨が受け取れる口座が作成できるかを確認しましょう。
マネパカードについて詳しく知りたい方は、別のコラムをご覧ください。

3.外貨出金手数料がかかる
FX口座から外貨を銀行口座に送金する場合には、一般的に外貨出金手数料がかかります。これをリフティングチャージとも呼ばれています。
リフティングチャージはどのFX会社でも必要となり、約2,500~3,000円がかかる場合も多いので注意しましょう。
FX会社を選ぶ際には、外貨出金手数料がいくらかかるのかも確認しておく必要があります。
FXを利用した外貨両替の方法の体験談
私も海外移住をする前にFXを利用して外貨両替をしましたが、その当時のFXは統合されて今は別のFX会社になっています。
実は外貨両替の目的だけの口座開設を認めていないFX会社もあるので、名前は伏せますが、基本的な考え方や操作方法はどのFX会社も同じです。
私の場合は、日本円からニュージーランドドルへの外貨両替だったので、レバレッジを1倍にして為替レートを見はからって決済をしました。
決裁時には「Buy」と「Sell」があるので、慎重に間違わないように何度も確認しながら操作しました。
外貨両替をしたら、海外移住前のタイミングで日本のHSBC銀行(※日本は既に撤退)に送金し、ニュージーランドにあるHSBCに海外送金をする流れを取りました。
FXを利用した外貨両替の方法の注意点
格安の手数料で外貨両替ができるFX。但し、FXを利用した外貨両替では注意したいポイントがあります。
- 通貨によっては取り扱っていないFX会社も
- FX会社すべてが外貨両替を推奨しているわけではない
実は、FX会社によっては外貨両替を目的として口座開設を認めていない場合があります。外貨両替をしているとしてもサービスの一環としてです。
外貨両替のためにFX会社を選ぶ際には、FX会社が外貨両替に対してどの位置づけなのか確認しておく必要があります。
FXを利用した外貨両替の方法まとめ
今回のコラムでは、「【手数料が安い?】FXを利用した外貨両替の方法!デメリットや注意点」をご紹介しました。
FXを利用した外貨両替は自分で為替レートのタイミングで両替をするので、すべて自己責任です。はじめて利用する人は特に用語の意味や操作方法を理解する必要があります。
手数料が格安で多額の資金を両替する場合にはお得になりますが、逆に少額の両替あれば手間と不安になることもあるでしょう。
あくまでも個人的な基準ですが、約10~20万円あれば銀行や空港などで両替し、それ以上の金額ならFXを検討してみましょう。
