海外移住のための外貨両替を「いつ・どこで・どのくらい」やればいいか知りたい人向けです。


海外移住をして現地で銀行口座を作るまでは、現地で使う資金が必要になってくるでしょう。
でも、クレジットカードがあればいいのでは?と思われがちですが、手数料が高いのでお得ではないですよね。その点、現地の通貨を持っておくと安心です。
ただ、外貨両替をお得にできる方法には何があるのでしょうか?
そこで、今回は「【外貨両替の方法はコレ!】どこで替える?レートの見方や計算」をご紹介します。
このコラムでは「外貨両替と海外送金との併用がおすすめ!」もお伝えしています。
海外移住に必要な外貨両替の方法は?

海外移住のための外貨両替の方法は「いつ」「どこで」「どのくらい」がポイントです。
外貨両替の方法によっては手数料が余計にかかってしまうので、両替の基本を知っておきましょう。
外貨両替はいつ?
外貨両替のタイミングは、「出国前」「出国直前」「入国直後」「入国後」の基本の4つ。それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 出国前:為替レートが良い時を選べるが、手間がかかる
- 出国直前:為替レートが悪いが、手間が楽
- 入国直後:為替レートは良いが、言語に不安
- 入国後:為替レートは良いが、盗難や紛失が心配
外貨両替はどこで?
外貨両替をどこでやるかは、いつ両替をするかに関係していきます。
- 出国前:銀行や金券ショップなど
- 出国直前:日本の空港にある両替所など
- 入国直後:現地の空港にある両替所など
- 入国後:現地の銀行や両替所など
それぞれ、外貨両替をする方法が違うので、自分にあった方法を選びましょう。
外貨両替をどのくらい?
外貨両替の目安は海外移住の目的やスタイルによってもことなりますが、一般的に外国に持ち込める金額は日本円で100万円が相場です。
そのため、日本から海外に100万円以上の現金を現地に持ち込むには申請が必要になるので注意が必要です。
一般的には、現地国で生活をする2~3ヶ月とも言われています。例えば、生活費が月に約15万円だとすると、約30~45万円になります。
ただ、現地で仕事を見つける予定などがある場合には、上記よりも少なくてもいいですし、海外送金やクレジットカードとの併用も方法のひとつです。
あまり多額の現金を持ち込むと盗難や紛失の恐れもあるので、最低限の現金と海外送金との併用がおすすめです。
外貨両替の為替レートの見方や計算方法

はじめて外貨両替をするなら、知っておきたい基礎知識を紹介しておきます。基本は3つ。
- 1.為替レートとは?円高と円安の関係
- 2.為替レートの見方
- 3.為替レートの計算方法
1.為替レートとは?円高と円安の関係
為替レートとは、簡単に言うと、それぞれの国ごとに異なる通貨の価値を決めること。経済状況などによって価値が上がったり、下がったりします。
それを表す表現が、円高と円安。円高と円安は日本円と外貨を比較して、お互いの通貨の価値がどちらに高いか安いのかを決めることです。
まずは、円高と円安の違いを知っておきましょう。
円安 | 円高 |
---|---|
円の価値が下がる(外貨で買いやすくなる) 日本からの輸出に有利(海外での自動車販売など) 一時帰国や完全帰国で有利 | 円の価値が上がる(外貨で買いにくくなる) 日本への輸入に有利(ワイン輸入セールなど) 海外旅行や海外移住で有利 |
円安と円高の両方の意味を考えると混乱してしまうもとなので、外貨両替で覚えるべきことは「外貨両替をするなら円高」だけ。
上記の通り、円高は円の価値が下がるので、外貨でたくさん買える!という理由ですね。
逆に、円安と円高の両方を覚えてると混乱してしまうもとなので、「外貨両替をするなら円高」ですね。
ただ、注意したいのが、為替手数料が無料という言葉があっても実質はレートに含まれていること。
次に、為替レートの見方や計算方法をご紹介しましょう。
2.為替レートの見方(BuyとSell)
海外の銀行や空港・町の両替屋さんでよくみる為替レート表示。その掲示板にはBuyとSellが書かれています。
このBuyとSellは”両替所から見るとどうなるか”となります。Buyなら日本円を買いますよ!となります。
例えば日本円を外貨に替える場合、両替所から見れば日本円を「買う」ことになるので、「Buy」の方のレートが適用されます。
ややこしいので簡単に言うと、日本円から外貨への両替は「Buy」のレートを見て、両替したい日本円を割り算してみましょう。
3.為替レートの計算方法
計算方法は、両替したい日本円に「Buy」でレートを割ります。
例えば、10,000円をドルに両替したい場合(Buyのレートが84.00)は10,000÷84.00=119.04・・・およそ119ドルとなります。
最近は通貨換算アプリでオフラインでも使える「Currency」なども無料でダウンロードできるので、試してみてもいいかもしれませんね。
どこがお得?外貨両替方法の為替レート比較
為替レートの比較は時間によって変動しますが、できるだけ変動の少ない日時で比較しました。実際の同時為替レートではありません。
【日本円⇒ニュージーランドドル】(2020年10月某日・某時間で調査)
基準となる為替レート | 69.91:Yahoo!ファイナンス |
---|---|
日本の銀行 | 72.33:三菱UFJ銀行、72.65:みずほ銀行 |
日本の空港内にある両替所 | 73.12:成田空港 |
金券ショップ | 78.78:J-market |
宅配型の外貨両替サイト | 79.89:トラベックス、78.65:GPA |
NZ市内銀行の為替レート | 71.47:BNZ |
結果としては、宅配型の外貨両替サイトの為替レートが一番悪く、市内にある日本の銀行が一番良くなりなりました。
これはあくまでもタイミングや時間のずれもあるので、必ず同じ結果になるとは保証できません。

外貨両替と海外送金との併用がおすすめ!
海外に長期滞在する予定であれば、両替する金額も大きくなってしまうので、多額の現金を持ちあることはなるべく避けるべき。
現地に到着してから最低限の生活費をまかなえるだけ両替しておき、現地で銀行口座を作成して海外送金をするのがおすすめです。
海外送金の方法には色々ありますが、海外在住者で定番なのは「ワイズ(旧トランスファーワーズ)」です。
渡航前に申し込みだけしておけば、海外からネットから送金の指示が出せるので便利です。
\ 海外在住OK!手数料が安くて早い /
海外送金ならコレ一択です。
為替レートもお得なので、詳しくは下記のコラムも参考にしてくださいね。

外貨両替の方法とレートの見方や計算まとめ
今回のコラムでは「【外貨両替の方法はコレ!】どこで替える?レートの見方や計算」をご紹介しました。
外貨両替はタイミングや両替の場所で為替レートが違うことが普通なので、考えずに両替してしまうと手元に残る金額が少なくなってしまうことも。
両替する金額も多すぎると盗難や紛失の心配もあるので、ある程度の両替にとどめておいて海外送金やクレジットカードの併用も検討しましょう。
