子どもの海外への転校や退学の手続きや準備について知りたい人向けです。


海外赴任や海外留学などで、子どもを日本の学校から海外の学校に転校させることが必要になる人もいると思います。
その際、必要なのが日本の学校への転校や退学の手続き。
学校によって転校か退学かの違いはありますが、早めの手続きが必要になります。
ただ、転校や退学の際には海外の学校から求められる書類などがあるので、先に現地の学校に必要な書類を確認しておかなくてはいけません。
そこで、今回は「【海外留学の手続きや準備はどうする?】学校への転校手続き」をご紹介します。
海外留学の手続きや準備は何をする?

一般的な海外留学の手続きや準備は、主に下記がポイントになります。
- 学生ビザの申請
- 海外の転校先への必要書類を準備
- 日本の学校からの転校や退学届け
- 成績証明書の準備
- 予防接種
- 健康診断書の準備
- 日本の教科書を入手する
- 絵本や学習のための書籍を購入する
- 文房具や知育玩具を購入する
- 通信講座やオンライン授業の検討
上記以外にも海外の学校によって必要な書類や手続きが異なるため、事前によく確認しておきましょう。
海外の学校に必要な書類を確認しておく

海外赴任や海外移住などが決まった段階で、まずは子どもさんが通う現地の学校に連絡をして入学に必要な書類を確認します。
海外では「現地の学校に通うケース」と「日本人学校に通うケース」、「インターナショナルスクール」に入学することが一般的。
海外赴任の場合は、いずれ日本に帰国することが前提なので日本人学校に通わせることが多いようです。
ただ、学校情報が得られにくい場合には必要に応じて、留学エージェントなどを利用すると良いでしょう。
通常、予防接種証明書(親子手帳/母子手帳)と英文に訳した成績表や出席表が必要になります。
入学に際しては、健康診断や各種許可証、留学用保険なども求められることがあるので、早めに入学に関わる情報や必要書類を調べておきましょう。
日本の学校への転校や退学の手続き
日本の学校への手続きとしては、子どもが通う学校に「海外への転校又は退学」の連絡を行います。
手続きについては各学校に規定があると思いますが、海外の学校に通わせる場合は「転校」ではなく「退学」の手続きになる場合があります。
現地の学校から求められた書類があれば、日本の学校に依頼しておきましょう。一般的には現地の言語への翻訳が必要になりますね。
無料で日本の教科書を受け取る
海外子女教育振興財団では、これから海外移住をする小・中学生のために無料で日本の教科書を配布しています。
日本の教科書を受け取るには、通学している学校から「転学児童・生徒教科用図書給与証明書」を入手します。
その証明書を財団に提出し、海外で使用する教科書の配付は子どもの出国の約2か月前から受け取ることができます。
別途、窓口で教科書を購入することが可能です。詳しくは下記のサイトをご確認ください。
関連サイト:日本の教科書の無償配付|海外子女教育振興財団
無償の教科書の配布時期
各在外公館で手続き方法・申込受付期間が異なります。
一般的には教科書の申請時期は配布される年の3月から4月頃、新年度の教科書の申請時期は配布される前年の8月から9月頃の申請となります。
ただし、原則として、無償配布は主に海外赴任に伴う転校を対象(いずれ日本に帰国の予定がある場合)となっています。
出国後に教科書を入手したい場合
出国前に教科書を入手できなかった場合は、在外公館(大使館、領事館)を通じて無償で日本の教科書を手に入れることが出来る場合があります。まずは、在外公館で相談してみましょう。
文房具や知育玩具を準備する
海外では十分な文房具や知育玩具などが手に入らないことがあるので、事前の準備がおすすめです。
海外で手に入ることがあっても粗悪品や使いづらいということもあるので、やはりそこは日本で市販されているものを準備するのがいいでしょう。
特に、知育玩具は日本では種類が豊富です。日本人向けのコミュニティサイトでも売り買いがされることもあります。
通信講座やオンライン授業の検討
海外での子どもの日本語教育に不安がある方もいらっしゃると思います。小さい頃から海外で暮らすと日本の教育についていけなくなる可能性も。
そのような場合は、通信講座を準備しておいたり、最近ではオンラインで日本の学校で習う授業内容を学べることが当たり前になっています。
子どものための通信講座やオンライン授業については、下記のコラムでまとめています。

海外留学のための転校・退学手続きまとめ
今回のコラムでは、「【海外留学の手続きや準備はどうする?】学校への転校手続き」をご紹介しました。
海外に子どもを転校させることは、子どもの心情を考えると色々とストレスがかかることです。
転校への手続きにも時間がかかることがあるので、早めに現地の学校に必要書類を確認しておくのがいいでしょう。
さらに、日本から無料で日本の教科書を持ち込むことができるので、文房具や知育玩具と含めて準備しておくのがおすすめです。
