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【効果なし?】空気清浄機でインフルエンザなどのウイルスを除菌・殺菌できるのか

ウイルス予防に空気洗浄機を購入しようと考えている人向け。

「最近、ウイルスの話題が多くなっているので予防したい。家の中でも気軽に予防できる空気洗浄機を買おうかと考えているけど、効果はあるのかな。」

こういった疑問に回答します。

こんにちは、海外移住FP&現役MR(医療情報担当者)です。
当サイトでは、ブログを書きつつ海外移住の手続きやコツを紹介しています。

感染予防に限らず、花粉症対策など目的で空気洗浄機が人気ですが、風邪やインフルエンザなどの感染予防を期待して購入したい人も多いのではないでしょうか。

では、プラズマクラスターイオンやナノイーなどでよく聞かれる浮遊ウイルスの抑制又は除去を特徴の1つとする空気清浄機には本当にウイルス除去などの機能が備わっているのでしょうか。

このコラムでは、「空気清浄機にウイルスを除菌・殺菌できる機能があるのか」が分かります。

そこで、今回は「空気清浄機でインフルエンザなどのウイルスを除菌・殺菌できるのか」をご紹介します。

空気清浄機でウイルスを除菌や殺菌はできるのか

基本的にウイルスの除菌や殺菌は期待できないと考えた方がいい。

空気洗浄機には除菌や殺菌効果が乏しいという報告も

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターの西村秀一氏らの研究報告によると・・・

実験の結果、まずプラズマクラスターイオン発生機では、活性ウイルス量の推移は、コントロールの経時的自然減衰、すなわち何もしない状態のウイルス量変化と変わらなかった。

一方、ナノイー発生器の場合は、コントロールの自然減衰に比べ、ウイルス量の有意な低下が見られた。また、ストリーマ放電装置付き空気清浄機では、自然減衰より大幅な低下が見られた。ただし、ストリーマ放電装置付き空気清浄機の場合は、放電装置を取り外してフィルターのみの状態で検討した結果と変わらなかった。

このことから、ストリーマ放電装置ではなく、フィルターによるろ過がウイルス量の低下に効果があったと判断した西村氏らは、次にHEPAフィルター装着空気清浄機による効果を検証した。

 その結果、HEPAフィルター装着空気清浄機(三菱電機製)では、検出ウイルス量が30分で今回の実験系の最低検出限界に達した。このウイルス除去効果は、HEPA搭載機種を変えて風量をあげると、大きく向上することも分かった。また、風量変換可能なHEPAフィルター装着空気清浄機(シャープ製)でも、同様の効果が確認されている。

出典:日経メディカル

あくまでも1例報告ですが、上記のように「ウイルス除去や殺菌においては効果がなかった」や「効果があまり見られなかった」といった報告が挙がっています。

ストリーマ放電装置付き空気清浄機
ストリーマが高速電子を放出することにより空気中の窒素や酸素と衝突・合体し、分解力を持つ4種の分解素を生成される機能

HEPAフィルター装着空気清浄機
空気中に含まれる微細なホコリを取り除くために利用する高性能のフィルター。日本工業規格(JIS規格)にて「定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」として定義されています。

空気洗浄機が吸引できる粒子サイズに限界があるのでは?

花粉症でおなじみのスギ花粉は直径30μm程度とされているので、一般的な機能付き空気洗浄機では花粉をほぼ吸引することができます。ただ、ウイルスとなると、さらに小さなサイズ(100nm以下)なので、ほぼ吸引することは難しいでしょう。

ちなみに、粒子径の大きさは1nm<10nm<100nm<1μm(PM2.5サイズ)<10μm(花粉サイズ)<100μm<1mmの順です。 つまり、花粉の30μmやPM2.5の2.5μmなどの比較的大きい粒子サイズを想定した機能ともいえます。

専門家ではないので異論があるかもしれませんが、粒子サイズだけで考えるとウイルスの吸引は難しそうです。ただ、効果が全くないというわけではないので、各社HPで詳細をご確認くださいね。

空気清浄機でウイルスを除菌や殺菌は明確な研究報告が少ない

空気清浄機でウイルスを除菌や殺菌ができるかどうかは研究の報告例も少なく検証するのには難しい側面があります。

ただ、「除菌・殺菌できる」というイメージだけで空気洗浄機を購入すべきではないですね。あくまでも機能の一つとしてとらえたほうがいいかもしれません。